ホリスティックケアエッセー
頭や顔面、肩の上部まで痛みや、ピリピリとした感覚があったり、痛みまではいかなくても、ずーんと圧力がかかっているような重さがある
頭部の痛みは重大な疾患が隠れていることがあるので、定期的にそんな感覚が襲ってくる場合や、急激な痛みには必ず脳神経科などを受診することが大切です
ただし、それでも異常が見られない場合。患者さんにもよくオススメするのが『仙骨』を温める方法です
検査で異常がなかった場合には病院でも血流をよくするよう指導されます。
確かに、頭部や肩、首の痛みは一部の頭痛を除いて、血流の悪さのためにおこっていることも多くそんな方は、冷えも自覚されている場合があります。
仙骨には冷えのツボもあり、神経痛様の痛みと冷えを同時に改善するには良いポイントです
患者さんや、その周辺の方にも広まって好評の仙骨の温め。
まずは仙骨の位置ですが、骨盤の左右の腸骨を繋いでいる逆三角形の骨で、お尻の割れ目の上辺りにあります。背骨の土台、身体の中心などとも言われ、頭蓋骨と連動して動くとされています
ここをカイロなどで温めます。ショーツにカイロを貼って、タイツで押さえるのがよいようですが、トイレの際に落ちてしまいやすいので要注意(経験談多数)
最近はカイロを入れるポケット付きの腹巻も売っているので、それを利用するのも良いと思います
仙骨は頭蓋骨と連動して動くことから、仙骨矯正(美顔、痩身などを目的とするものも)、クラニオセイクラルなど、ここを調整するメソッドも多数存在する場所
もう一つ効果を現す理由として私が考えているのは、身体の重心の意識が変わること。身体より頭を使うことの多い現代人は、どうしても『気』が上に登りやすく下半身が弱々しくなりがちです。
本来はおへその下辺りの『丹田』に重心があることが身体の充実と胆力のためには必要なのですが、現代の日本人の多くの方の重心がもっと上にあります
仙骨は、身体の中心といわれるだけあってちょうど丹田の辺りですから、そこが温まっていると、自ずと意識が向いていきます。加えて「カイロ落ちてないかしら」と確認すれば少しそこへ力が入ります(笑)
頭痛、神経痛様の痛み、冷えに仙骨の温め、手軽にできるセルフケアですので是非お試し下さい
立冬を過ぎ、すっかり冬らしい気候になってまいりました
冬の養生の要は
内側からは腎を補い、漠然と抱いている不安に形を与えること
外側からの寒さを防ぐこと
冬は自然界でも木々は葉を落とし、虫や動物は地下にもぐり、消耗を避けて内側に陽気を温存する季節です
この時期に、夏(や春)と同じように陽気を外へ発散してしまうと、続く春の訪れとともにいわば「芽吹く」活力が失われてしまいます
1.身体を十分に休める
日照時間も短くなる冬は、なるべく夜更かしや過度の早起きは避けて睡眠をとり、身体を十分に休めて腎の働きを補うことが大切です。
2.腰湯や部屋の暖め過ぎにも注意
気温が下がって外気温の高い夏のように汗をかかなくなることで、解毒排出の負担は一気に腎臓にかかってくることになります。陰の気が極まる冬の時期、腎は陽気を温存しながらフル回転で働かなくてはなりません。
ただし、解毒の負担を減らそうと冬に腰湯 で汗をかくのは厳禁。陽気とともに体内の陰分(水分)が失われると乾燥の激しいこの季節には、血管や心臓への負担が増えて、思わぬ病気を引き起こす元になります
寒さが原因の不調を防ぐためには、防寒対策が必要ですが、厚着のし過ぎや部屋の暖め過ぎも、せっかく陽気を体内に閉じ込めようと閉じている毛穴を開いてしまい、そのままの状態で外気にあたると風邪が入りこみやすくなってしまうので注意が必要です
3.胃を働かせ過ぎない
年末年始は忘年会や新年会など、暴飲暴食してしまう機会が増えます
消化を司る『脾』の働きすぎは、腎を攻撃することで、腎の機能を弱めます。春先まで不調を引きずらないためにも、胃を働かせずぎたな、と感じたら、翌日は食事の量を控えるなどしてコマメに身体の調子を整えていきましょう
4.不安や恐れに形を与える
腎の機能が低下すると、「不安や恐れ」を感じやすくなります。もちろん不安や恐れによって腎の機能も低下します。
丹田(おへその下あたり)に力がこもっていれば、腹が据わり活力も湧いてきます
不安は新たな不安を呼んでしまうので、それがまた身体にも影響を与え悪循環を繰り返してしまいます
不安は、「わからないものに対するおそれ」から来ることが多いもの。
イタズラに恐れるだけではなく、しっかりと調べたり意見を聞いたり、目の前のことを一つ一つ片づけていって不安の元を突き止める、備えや準備を万全にする。などによって「わからないもの」が具体的に「形を持った見えるもの」に変わっていきます
解決の糸口がなかなか見つからない時には、まず丹田に力を込めて深呼吸してみるだけでも効果があります
冬の期間を上手に乗り切って、健やかな春を迎えるためには、腎を必要以上に働かせず、同時に養生していくことが肝腎です
具体的なセルフケアは ↓コチラ
つわりは、英語では「モーニング シックネス」と表現するだけあって、朝起きた時がもっとも具合が悪い、と良く言われるのですが、妊娠後も仕事を続けていらして
お休みの土日だけつわりがひどくなる
昼間は何でも食べられるのに、夕方以降はお豆腐を食べるのがやっと
そんな方はいらっしゃいませんか?
ホリスティックケア・プアマナに『つわり』対策にいらっしゃる患者さんは、お勤めを続けていらっしゃる方、妊娠を期にお仕事はおやめになった方など様々ですが、上記の『週末つわり』の症状は、最近、仕事を継続されている妊婦さんに増えているようです
仕事をしているときは「気が張っている」状態ですから、緊張が途切れてリラックスすると具合が悪くなるようですね。
発表会の前や、プレゼンの前など、「緊張して吐きそう」という状態になることもあれば、リラックスして「吐きそう」になることもあるのですから、人間の身体は本当に興味深いですね
さて、この「週末つわり」
旦那様に理解があって週末は家事からも解放され、休んでいて良いと言ってくれる
すると、益々具合が悪くなる・・・
もちろん旦那様が原因というわけではないのですが、なかなかに困った現象です
でも、お灸による対処なら、朝のつわりでも、週末のつわりでも、夕方のつわりでも大丈夫
辛い症状、我慢せずに是非一度ご相談ください