ホリスティックケアエッセー

2011-11-15 09:31:00

立冬を過ぎ、すっかり冬らしい気候になってまいりました
冬の養生の要は
内側からは腎を補い、漠然と抱いている不安に形を与えること
外側からの寒さを防ぐこと  

 

冬は自然界でも木々は葉を落とし、虫や動物は地下にもぐり、消耗を避けて内側に陽気を温存する季節です

この時期に、夏(や春)と同じように陽気を外へ発散してしまうと、続く春の訪れとともにいわば「芽吹く」活力が失われてしまいます



1.身体を十分に休める

 

日照時間も短くなる冬は、なるべく夜更かしや過度の早起きは避けて睡眠をとり、身体を十分に休めて腎の働きを補うことが大切です。

 

2.腰湯や部屋の暖め過ぎにも注意

 

気温が下がって外気温の高い夏のように汗をかかなくなることで、解毒排出の負担は一気に腎臓にかかってくることになります。陰の気が極まる冬の時期、腎は陽気を温存しながらフル回転で働かなくてはなりません。

ただし、解毒の負担を減らそうと冬に腰湯 で汗をかくのは厳禁。陽気とともに体内の陰分(水分)が失われると乾燥の激しいこの季節には、血管や心臓への負担が増えて、思わぬ病気を引き起こす元になります

 寒さが原因の不調を防ぐためには、防寒対策が必要ですが、厚着のし過ぎや部屋の暖め過ぎも、せっかく陽気を体内に閉じ込めようと閉じている毛穴を開いてしまい、そのままの状態で外気にあたると風邪が入りこみやすくなってしまうので注意が必要です



3.胃を働かせ過ぎない

 

年末年始は忘年会や新年会など、暴飲暴食してしまう機会が増えます

消化を司る『脾』の働きすぎは、腎を攻撃することで、腎の機能を弱めます。春先まで不調を引きずらないためにも、胃を働かせずぎたな、と感じたら、翌日は食事の量を控えるなどしてコマメに身体の調子を整えていきましょう



4.不安や恐れに形を与える

 

腎の機能が低下すると、「不安や恐れ」を感じやすくなります。もちろん不安や恐れによって腎の機能も低下します。

丹田(おへその下あたり)に力がこもっていれば、腹が据わり活力も湧いてきます

不安は新たな不安を呼んでしまうので、それがまた身体にも影響を与え悪循環を繰り返してしまいます

不安は、「わからないものに対するおそれ」から来ることが多いもの。

イタズラに恐れるだけではなく、しっかりと調べたり意見を聞いたり、目の前のことを一つ一つ片づけていって不安の元を突き止める、備えや準備を万全にする。などによって「わからないもの」が具体的に「形を持った見えるもの」に変わっていきます

解決の糸口がなかなか見つからない時には、まず丹田に力を込めて深呼吸してみるだけでも効果があります



冬の期間を上手に乗り切って、健やかな春を迎えるためには、腎を必要以上に働かせず、同時に養生していくことが肝腎です

 

具体的なセルフケアは ↓コチラ

 

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