ホリスティックケアエッセー

2012-02-07 21:26:00
嘘か誠かスローライフの流行で「お灸女子」という方々が増えているらしい
会ったことないですが



お灸が効く仕組みを簡単に説明すると




お灸の原料であるもぐさ(よもぎの産毛から作ります)に含まれるシネオール(チネオール)やタンニン、テルペンといった成分が、肌の上でもぐさを燃焼させることで熱刺激を受けて皮膚から浸透します。

 

すると「あちっ、なんだなんだ、怪我しちゃったのか?」と感じた身体はそれを治そうとしてインターフェロンやサイトカインといった化学物質を放出。

 

それを受けて白血球が増えるので、免疫力が活性化し、自律神経やホルモンが調整され、血流も増加します。

 

代謝を促す物質も増えるので、代謝がアップ → ダイエット効果も

 

タンニンの働きによって、炎症も抑えられて肩こりなどにも効果を発揮




その他、鎮痛作用、神経強壮作用、去痰作用、うっ血の除去作用、筋肉の弛緩作用など、様々な効能が期待できます






はい、そこで、です。

 

免疫力を上げるとして、最近注目のヒートショックプロテイン(熱ショックタンパク質)

 

42度のお風呂に週2度程度入るという入浴法によって活性化させようというお話が随所で聞かれますが、お気づきのように、お灸でも活性化されます

 

鍼灸師はお灸の作用の一環として、ヒートショックプロテインの仕組みを習っているんですねえ。






ヒートショックプロテインは、熱刺激だけでなく、ストレス刺激や、飢餓によっても活性化されますが、熱による作用が最も大きいのではないか、と言われています。

 

しかも、ストレスや飢餓より取り入れやすいですね。

 

ところで、断食が免疫力の賦活に役立つのは、このタンパク質の作用があるのだと思います。






傷ついた細胞の修復してくれるヒートショックプロテイン。がん細胞内のヒートショックプロテインが増えると、NK細胞が活発に働き、効率的に免疫力を上げてがんの活動を抑制してくれるというのも、注目ポイントですね。






さて、温めるということの効能
ここまでのお話で、なぜカイロや温灸膏、温湿布よりお灸の方がおすすめなのかがおわかり頂けたと思います。
温かいだけではなく、やにが肌に付くことで効果が数倍増加するんですね


ですから、鍼灸院で施術するお灸や温灸が、より効果が高いということになるのです。

 

お灸の効果を最大限に活用するためには、やにがつく、というのが一つの目安になるというわけですね。
また、熱刺激によって、有効成分を浸透させようという療法には、ビワの葉灸、にんにく灸、生姜灸、塩灸などもあります

冷え性、婦人病、痔、つわり、肩こり、腰痛、アレルギー、などなどからガンまで
鍼灸院で、一度しっかりと場所を教えてもらえば、家庭でも手軽にケアし続けることができます

お灸は小さくて手軽なくせに、非常に頼りになるのです






貼る温湿布には意味がない?

 

湿布の使用にご用心











プアマナのお灸